ご氏名

井尻 京助さん

所属・勤務先

垂水オアシス動物病院 〔兵庫県神戸市〕

施設ウェブサイトのURL

https://www.tarumioasis.com/

Q1 なぜJCRAウサギマスター検定1級を受験しようと思ったのですか。

私が子供の頃に家でウサギを飼育していた経験があり、赤ちゃんウサギが産まれたり、子ウサギを育てたりウサギはとても馴染みのある生き物でした。
その後、動物が好きなことから獣医師を目指して獣医学科のある大学に入学しました。ただ、大学では犬、猫などの小動物や、牛、馬、豚などの産業動物についての講義はあるものの、ウサギについてのカリキュラムは無く、残念ながらほとんど勉強する機会が有りませんでした。
大学を卒業後、動物病院に勤務しながら現在JCRA代表理事をされている霍野先生のセミナーを受ける機会があり、とても面白く勉強になる講義を受講させて頂いたり、実際に臨床現場で学びながらウサギの診療を続けてきました。
JCRA第1回ウサギマスター検定が実施されるということを知り、今まで勉強してきたことを形にできればという思いと、ウサギマスター検定1級に合格することでうさぎの飼い主さんにより安心して受診して頂きたいという思いで受験しました。

Q2 ずばりウサギの魅力はなんですか。

まずやはりかわいいところですね。モコモコしたかわいい姿で立ち上がったり、ぴょこぴょこ歩いたり、足を延ばしてリラックスしている様子もかわいらしくてただ眺めているだけで癒されます。また、ウサギは無表情で感情を表に出さないイメージがあるかもしれませんが、色んな性格の子がいてとても感情豊かなところも魅力的です。嬉しいと何度もジャンプしたり、スリスリ顔を擦り付けてきたり、機嫌が良い時には鼻を鳴らしてみたり、とても魅力的でかわいいです。
あと、ウサギは大きな声を出さないですし比較的飼いやすいのが魅力的だと思います。
私が飼っていたウサギもとても大人しくて、懐っこくて、抱っこしてもあまり嫌がらない子で飼いやすかったです。

Q3 ウサギの診療において得意な分野はなんですか。

ウサギの診察は全般的に行っておりますが、当院での得意な診療分野を挙げるとすると外科分野です。麻酔を掛けての避妊手術や去勢手術、歯の治療、腫瘍の摘出手術、膿瘍の手術なども行っていますし、骨折治療や整形外科疾患を得意分野としており、ウサギの骨折治療も行っています。
その他、ウサギの全身を撮影できるCTスキャンを導入しており、レントゲン検査だけでは診断が難しかった歯の病気や、耳の病気、鼻の病気、内臓の病気などの早期発見や診断が行えるようになりました。

Q4 ウサギの診療において特に気をつけていることはなんですか。

ウサギはストレスに弱い生き物ですので、来院時にはなるべくストレスが掛からないような診察を心がけています。また、診察台から飛び降りたりすると骨折するなどの事故に繋がる恐れがあるため、爪切りや採血などの処置は床に座って行うなど安全面にはとても気を付けています。その他、初めてウサギを飼い始める飼い主さんの場合には果物やオヤツなどを沢山与えてしまい、お腹を壊してしまうことがあるため、健康に生活するためのアドバイスや指導を行うなどウサギとの幸せな生活のお手伝いができるように心がけています。

Q5 動物病院内でJCRAウサギマスター検定2級の動物看護師さんやトリマーさんはいますか。

いません

Q6 ウサギの診察は月に何頭くらいですか。

150頭くらい

Q7 ウサギ避妊手術は月に何頭くらい行っていますか。

5頭くらい

Q8 ウサギを飼ったことがありますか。

飼ったことがある

Q9 JCRAのテーマソングを歌えますか。

歌える

最後にウサギの飼い主さんに対してメッセージをください。

ウサギを飼い始めたばかりの飼い主さんには「どのように飼育したら良いの?」「オヤツはどんなものをあげたら良いの?」「避妊手術や去勢手術はした方が良いの?」「うさんぽには行った方が良いの?」「牧草やペレットはどんな種類のものが良いの?」などなど疑問点が沢山あるのではないでしょうか?普段の疑問点を解消するためにもウサギを飼い始めたらぜひ動物病院を受診してみて下さい。
また、動物病院で日々診察していると、不適切な飼育により病気になってしまうウサギも多く、正しい知識があれば助けられたのではないかと感じることも少なくありません。
JCRAのウサギの講習会は獣医師の私から見てもとても面白くて勉強になります。飼い主さん向けのウサギ検定も行わていますのでぜひJCRAに入会しウサギについて勉強してみて下さい!