ご氏名
浜村 眞帆さん(谷本 眞帆さん)
所属・勤務先
浜村動物病院 〔広島県広島市〕
施設ウェブサイトのURL
http://www.enjoy.ne.jp/~hamavet/
Q1 なぜJCRAウサギマスター検定1級を受験しようと思ったのですか。
獣医師としてウサギを診察・治療をする上で、より深い知識がより良い獣医療の提供につながると考えています。そうすることで少しでも多くのウサギを救うことにつながるのではないかと考えました。
また、私自身もウサギを飼っているので、仕事だけではなく一飼い主としても、広い知識の必要性を感じています。
症状などが進行してから受診されるケースもあります。病気の早期発見・予防のためには、飼い主としての知識が必要かと思います。
このような視点でのお話を普段の診察で取り入れることも大切だと思います。
健康なウサギも病気のウサギも、ご家族とより良い暮らしができるように、獣医として・飼い主として双方の視点からの知見が広められるのではないかと考え、今回検定を受験しました。
Q2 ずばりウサギの魅力はなんですか。
見た目・性格:耳が長く、かわいい顔をしている。歩き方、ジャンプの仕方、思い立ったように急に走り回る様子。伸びやあくびをする姿。横に寝転ぶ姿。自我をしっかり持っており、ちゃんと意思表示ができること(甘えたいときはなでてと頭を伏せたり、怒っているときは足ダンをする)。
生理的な面:牧草からは摂取できない栄養素を自分で作り出して、食糞をすることで摂取が可能になること。(ほかの動物ではあまりないことです)
骨の重量が低く、ジャンプをしたり、早く走ったり、人では考えられない身体能力を持っていること。
繁殖能力が高い。子ウサギを生んだ後、巣穴に隠し、授乳回数もほかの動物よりも少ないことで天敵に見つからないようにしている。お乳の栄養価も高い。
ペットとして人気の犬や猫、また私たち人間とは違う機能を有していることは、捕食される動物であるウサギがこれまで生存してこられた理由の一つであり、とても魅力的だと思います。
Q3 ウサギの診療において得意な分野はなんですか。
まず、ウサギをたくさん診療させていただくので、ウサギの抱っこに慣れているスタッフが多いです。爪切り、身体検査など、自宅での抱っこが難しいウサギさんや、他院で診療を断られたウサギさんたちを診させていただいています。
調子が悪くて来院されるウサギさんのほとんどは、食欲不振のため、内科に力を入れています。治療をするうえでも、ストレスがかかってしまうことも多々あるため、本人の性格等も考慮しながら、適切な検査と治療ができるように努めています。
Q4 ウサギの診療において特に気をつけていることはなんですか。
診察中の事故(飛び降りなど)を防ぐのはもちろんですが、診察中に余計なストレスをかけないように気を付けています。
必要な処置とはいえ、多くの場合、ウサギたちにとっては見知らぬ場所で知らない人たちに不快なことをします。ですので、ウサギの様子を見ながら、処置を早く済ませたり、休憩をはさんだりしながら治療・検査・処置を実施しています。
また、家族の方がご不安になられていることも多いため、お話をしっかり聞くようにしています。
Q5 動物病院内でJCRAウサギマスター検定2級の動物看護師さんやトリマーさんはいますか。
0人
Q6 ウサギの診察は月に何頭くらいですか。
100頭くらい(月により変動)
Q7 ウサギ避妊手術は月に何頭くらい行っていますか。
10頭くらい(月により変動)
Q8 ウサギを飼ったことがありますか。
飼ったことがある
Q9 JCRAのテーマソングを歌えますか。
歌える
最後にウサギの飼い主さんに対してメッセージをください。
ウサギさんを飼っているみなさんこんにちは。
ウサギさんと過ごすうえで楽しいこと、不安なこと、うれしいこと、悲しいことたくさんあると思います。我が家にもウサギがおりますがおかげさまで楽しい毎日を過ごしています。
来院されるウサギさんを見ていると、性格や見た目、非常に様々でとてもかわいいです。また、お家での様子もお伺いできてうれしく思います。
私が今飼っているウサギは2代目です。1代目のウサギは2年前に9歳半で亡くなりました。かじるのが好きでよくものを壊していましたが、ツンデレなウサギでした。その子は今も私の心で生き続けています。
ウサギは家族の一員です。一匹でも多くのウサギさんが、ご家族の皆様と長く幸せに暮らしていけますように。