ご氏名
藤原 秀将さん
所属・勤務先
キキ動物病院 〔大阪府堺市〕
施設ウェブサイトのURL
Q1 なぜJCRAウサギマスター検定1級を受験しようと思ったのですか。
もともと霍野晋吉先生のセミナーはよく勉強させていただいており、すごい先生ということも知っておりました。
そして、すべてのウサギ獣医師のあこがれであるウサギマスターである霍野先生が主催のJCRAウサギマスター検定1級は、間違いのない内容だと思いました。
実際に講義内容はウサギマスターの名に恥じないすごい内容で、ウサギの役に立つこと間違いなしの内容でした。
ウサギの性格、特徴からはじまり、食性、解剖、検査、病気のことなど、さまざまなことが学べました。特にウサギの画像診断はここまでしっかりと学べる機会はほとんどないように感じました。
内容も初級編、中級編、上級編とステップアップしていき、学びやすかったです。
そこまで勉強させていただけたので、最後に腕試しのつもりでJCRAウサギマスター検定1級を受験しました。
この試験に合格すれば、ウサギ臨床のレベルを証明することができるとも思いました。
Q2 ずばりウサギの魅力はなんですか。
かわいい!これに尽きますね。
クシクシしている仕草も元気に走り回っている姿も食べているところもかわいいです。うたっちもかわいいし、ティモテしてる姿もかわいいです。
毛むくじゃらな子もかわいいし、毛が短い子もかわいい。ちっちゃい子もかわいし、大きな子もかわいい。
コミュニケーションの取り方もかわいいです。コミュニケーションをとろうとして近くに寄って来たり、ひざにのってくるのもかわいい。本を読んでいると周りをくるくる回ったりして『かまって!』って表現もかわいい。
怒ってるとチモシーをプイっと投げたり、足ダンをしたり。それもかわいいですね。
このかわいらしさはなんでしょうか。存在そのものがかわいいですよね。みんなもそう思いますよね?
Q3 ウサギの診療において得意な分野はなんですか。
画像診断と外科手術を得意としております。
画像診断は特にCTによる高度診断によって、CTでなければわからない病変(レントゲンやエコー検査ではわからない病変)を検出することを得意としております。
元気で問題ない様に見えるうさぎさんでも、CT検査してみると歯根膿瘍、鼻腔病変、鼓室病変、毛球、膿瘍、肝葉捻転、肝リピドーシス、腎結石、膀胱結石、尿管結石、子宮疾患など、さまざまな問題が検出されることが多いです。
また、手術の前にCT検査することによって安全に手術を実施することができます(CTによる手術支援)。
外科手術は特に毛球症の手術を得意としております。
毛球症が疑われる症例ではCT検査によって毛球の程度を確認してから手術することによって無駄な手術を減らすことも可能です。
Q4 ウサギの診療において特に気をつけていることはなんですか。
よくある疾患の見落としがないかどうかは特に気をつけています。
たとえば、食欲不振で来院されたうさぎさんの不正咬合が見つかった場合、不正咬合の処置をして治療完了ではなく、
他に併発疾患がないかどうか検査で確認します。
不正咬合と同時に(CT検査でないと確認できない)歯根膿瘍や毛球(から続発する胃潰瘍)などを併発していることが多く、
不正咬合の治療だけで良いのかは常に気を付けて確認するようにしています。
最近ではエンセファリトゾーン症のIgM抗体検査ができるようになりましたから、
エンセファリトゾーン症による突然の食欲不振(不定愁訴)なども検査で確認できるようになりました。
こういった、よくある疾患の見落としが転院症例やセカンドオピニオン症例で多いので、
特に注意しております。
Q5 動物病院内でJCRAウサギマスター検定2級の動物看護師さんやトリマーさんはいますか。
現在はおりません
Q6 ウサギの診察は月に何頭くらいですか。
200頭
Q7 ウサギ避妊手術は月に何頭くらい行っていますか。
4頭
Q8 ウサギを飼ったことがありますか。
飼ったことがある
Q9 JCRAのテーマソングを歌えますか。
歌えない
最後にウサギの飼い主さんに対してメッセージをください。
ウサギはとてもかわいいですよね。
ほんと仕草もかわいいし、ウサギとコミュニケーションをとっていると嫌なことをすべて忘れてしまいます。
JCRAのHPをご覧になられる飼い主さんなら、ウサギはかわいいから、というだけで飼っている人は少ないと思います。
かわいいだけでなく、身の回りのお世話をしたり、なにかあったら病院につれていってあげたり、一生面倒を見てあげる覚悟をもった飼い主さんが多いことだと思います。
そんなふうにウサギと誠実に向き合う人にとってはこのJCRAは力強い味方になってくれます。
ウサギのことでなにか疑問に思ったとき、このJCRAではウサギのことがなんでも解決できると思います。
これからもJCRAと私は、みなさん、そして愛するウサギのために味方となれるように研鑽していきますので、なにかあったときはいつでも頼って下さいね。